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ホームレス支援の再開について

今から10年前の2010年に、東京のホームレス支援団体より20代の若い男性のホームレスの方を受け入れたことがあります。
社会復帰への足掛かりとしてまず自動車の運転免許を取得してもらい、その他にも本人の望む範囲で手を差し伸べ再起を促しましたが、結果的に1年程で古巣に戻ってしまいました。
そうしたところ2021年1月15日の朝7時のNHKニュースで「山奥ニート」と言う特集が放映されました。
ご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、都会の生活に疲れ果てた人たちが、70歳以上の高齢者ばかりが住む人口6人位の集落の空き家で共同生活を営んでいます。週2日位、近くの福祉施設で掃除のアルバイト等を行い、現金収入を得ているそうです。また、集落にある神社のお祭りの時には、自ら進んで総出で草刈りなどを行って集落の方からは感謝されているとのことです。
現在、コロナウィルスで亡くなられる方以上に、コロナ禍が原因で失業した方などの自殺が増えています。
また日本では現在「8050問題」と言う長期化した引きこもりが社会問題となっています。
さらに、様々な理由でホームレスとなりネットカフェや夏場は公園などで寝泊まりしている方も多いようです。
その中には人生に絶望し自ら命を絶ってしまう人も少なくありません。
そこで、1人でも多くの命を救うため何かできることがないか考えてみました。
2年前の平成30年度調査で全国の空家は約8,500,000戸あります。
また、空き家の多い限界集落を抱える多くの自治体は何とかして人口を増やそうと躍起になっています。
その空き家とニートやホームレスの方などを結びつけるわけです。
なぜこのような考えに至ったかと言えば、ここまで当社を発展させていただいた社会に対して少しでも恩返しが出来ればという感謝の気持ちからです。
確かに今まで社会に対する恩返しとして数十億円ものお金を税金と言う形で納めてきました。
それでも、ダイレクトに貢献できていることが実感できるわけではないので満足できませんでした。
そのため、10年前にホームレスの方を受け入れるに至ったわけです。
今回、再びホームレス支援を再開する理由は、経営理念の通り、世の為人の為何か後世に幸せの種を撒き散らして大往生したいという思いからです。
最初は繁忙期が過ぎてから、インターネットで全国の援助団体と全国の8,500,000戸の空家の中の「山奥物件」を紐付けて限界集落となった過疎地の活性化に貢献するとともに、ニートやホームレスの方たちに、どうしたら生きがいや、やりがいを持ってもらえるのかを考えていきたいと思っています。
自ら命を絶つよりも、頑張らない生き方があっても良いのではないかと思っています。
10年前に受け入れたホームレスの方は、お金には不自由しなくなっても孤独感を味わっていたようです。
援助団体の炊き出しで食事ができて、ホームレス仲間と一緒にいられる方が居心地が良かったようです。
前記した「山奥ニート」のニートの方たちは、日本国内ほとんどのインターネット環境の整った中でスマートフォンのゲームで仲間と協力し合うなど、退屈しない毎日を過ごしているようでした。
そこで、最低限の必要な現金収入についてはテレワークを導入し、自分で必要とする収入の分だけ入力作業をしてもらう、ということを考えています。
全国で740,000人とも言われるこれらニートの方たちは、15歳から34歳までのインターネット環境の元に育った「若年無業者」ですから、入力はお手の物です。
最近読んだ「7つの習慣」の書籍の中でも、成功すると言う定義はお金だけでは無いという事が書かれていました。
貧しい画家が大勢に惜しまれて亡くなった後、残された絵画が今では値段のつけようがない位の価値になっている事も珍しくありません。
画家本人は、たとえ生活が貧しくても充実した人生を送ることが出来ただけでなく、社会的にも大きな喜び(絵画と言う財産)や幸せを民衆に残したことになります。
このような人生を送れたなら誠にうらやましい限りです。
自分だけ満足して亡くなった後に恨みを買うような人生ではいつまでたっても成仏できません。
亡くなった後に「◯◯のおかげで今の幸せがある...」と1人でも多くの方に言われるような人生を送りたいと思っています。
感謝の気持ちを込めて...合掌

2021年1月15日
代表取締役会長(兼社長) 吉田 弘志