お世話になっております。㈱いわき土地建物PM事業部の関場です。
人気設備を導入したり、流行のスタイルを取り入れたりと、空室対策に力を注いでいるオーナー様も多いことと思います。
けれど、「きっと入居者に喜ばれるはず」と思って手をかけた施策が、実は “裏目”に出ていたとしたら…?
一見魅力的に思えても実は…。
そんな事例をご紹介します。
盲点① 設備の「流行=正解」とは限らない?
東京都内で築40年のマンションを所有するAさんは、退去のタイミングで1LDK、50㎡の一室をリフォームすることにしました。
対面キッチンが人気と聞いたAさんは、さらなる付加価値を求めてアイランドキッチンにリフォーム。
床材や照明もスタイリッシュなものに変え、内覧時の第一印象アップを狙いました。
ところがリフォーム後、問い合わせは増えたものの、内覧から成約に至ることはありませんでした。
確かにキッチンは素敵になりました。
しかし、もともとこの物件は「広々としたリビング」が好評だったにもかかわらず、アイランドキッチンが空間を圧迫し、リビングが狭いという印象になってしまったのです。
空間のバランスを考慮せずアイランドキッチンにしたことで、物理的にも視覚的にも圧迫感を与えることになってしまいました。
この物件では、壁付けキッチンのほうが適していたといえるでしょう。
単身入居者が多いこのマンションでは、対面キッチンが求められていない可能性もあります。
Aさんは、「設備よりも使いやすさや生活導線を優先すべきだった」と振り返り、「“おしゃれ”に飛びつく前に、物件の広さや入居者のニーズをもっと冷静に考えるべきでした」と話したそうです。
POINT
トレンドを取り入れることは悪いことではありませんが、条件や入居者層に合った工夫が不可欠です。
リフォームは、「見た目」だけでなく、「住みやすさ」の視点を忘れないようにしましょう。
盲点② 宅配ボックスを価格だけで選ぶと後悔する?
近年、賃貸住宅における人気設備としてすっかり定着した「宅配ボックス」。
部屋探しサイトでも検索条件の一つになっていることから、導入を検討しているオーナー様も少なくありません。
ただし、価格だけを重視して選んでしまうと、思わぬトラブルにつながる可能性もあります。
たとえば、費用を抑えるために導入したダイヤル式の宅配ボックス。
便利な一方で、「番号の管理が難しい」「長期間荷物が放置される」といったケースが起きてしまうことも考えられます。
番号を知っていれば誰でも開けられる仕組みであるため、もし管理が徹底されなければ私物化やトラブルに発展する恐れもあります。
仮にこうした状況が発生すると、夜間に「開かない」といった問い合わせが入るなど、オーナー様の負担になってしまう可能性もあります。
つまり、ダイヤル式は安価で導入しやすい一方で、「管理面のリスク」が存在する、と言えるでしょう。
一方、履歴管理や遠隔解錠が可能なコンピュータ式タイプであれば、「誰が」「いつ」利用したのかを確認できるため、入居者にとってもオーナー様にとっても安心につながります。
宅配ボックスを選ぶ際には、価格だけでなく管理のしやすさや安全性もあわせて検討することが大切です。
POINT
宅配ボックスは「設置すれば終わり」というものではなく、どの程度管理しやすいかが導入効果を左右
することもあります。物件に合った形で選択・運用することが大切だと考えられます。
リフォームを計画する際には、完成後の全体イメージを意識しておくと、より満足度の高い仕上がりにつながりやすいでしょう。
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