◇2025年基準地価◇
国土交通省が2025年7月1日時点の地価を公表
国土交通省は9月16日、2025年7月1日時点の「基準地価」を公表しました。
全国の全用途平均は4年連続で上昇。
上昇率は前年比1.5%と、1992年以降で最大の伸びとなりました。
全国的には地価の上昇傾向が継続
住宅地・商業地ともにプラス成長
住宅地の全国平均は前年比1.0%上昇(前年比プラス0.1%)、商業地は2.8%上昇(前年比プラス0.4%)と、ともに上昇傾向が続いています。
ただし、住宅地では建築費の高騰により伸び悩む地域もあり、都道府県別でみると、上昇が20都府県、横ばいが1県、下落が26道県(福島県を含む)となりました。
商業地では、円安による訪日客の増加や海外資本によるリゾート開発、半導体メーカーの工場進出が進む地域などで上昇率が大きくなっています。
三大都市圏・地方圏ともに上昇基調
国土交通省地価公示室によると、景気が緩やかに回復する中で地域差はあるものの、三大都市圏では上昇幅が拡大。地方圏でも上昇傾向が続くなど、全体として「上昇基調」が継続していると発表しています。
福島県の地価動向
6年連続で下落、県内4市がプラス
福島県の地価は、林地を除く全用途平均変動率がマイナス0.2%となり、6年連続で下落しました。
県内13市のうち、上昇(プラス)となったのは福島市・郡山市・須賀川市・本宮市の4市のみで、いわき市を含む9市は下落となっています。
いわき市の地価変動
住宅地は6年連続下落、商業地は13年連続上昇
いわき市の平均変動率は、住宅地で0.3%減(前年比プラス0.1%)と6年連続の下落。
一方、商業地では1.6%上昇(前年比プラス1.2%)と13年連続の上昇となりました。
特に2023年9月の水害の影響を受けた内郷白水町入山42の5では、下落率が県内2番目に大きいマイナス4.8%となっています。
いわき市の地価ランキング
平作町と小太郎町が最高価格地点
いわき市の最高価格地点は次の通りです。
* 住宅地:平字作町三丁目1-16 → 1㎡あたり82,900円(前年比+1,000円)
* 商業地:平字小太郎町2-6 → 1㎡あたり117,000円(前年比+4,000円)
全国最高価格は銀座が19年連続トップ
全国で最も高い地価となったのは、東京都中央区の明治屋銀座ビルで、
1㎡あたり4,690万円(前年比+480万円)となり、19年連続で全国1位を維持しています。
まとめ|2025年も地価は上昇基調、地域差に注目
全国的には地価上昇が続いていますが、地方では地域差が大きく、建築費高騰や災害リスクが影響するケースも見られます。
いわき市では商業地の好調が目立つ一方で、住宅地は依然として慎重な動きが続いており、今後の回復傾向に注目が集まります。
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